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団扇を仰ぐ男性

高齢化が進む日本

地方に行くと高齢者が人口を占める割合が多くなっています。
しかし都市部であってもにぎわいを見せるところから少し離れると、やはり高齢者が多くなっています。
日本は少子高齢化が進み、年金問題、介護問題、医療問題など、様々な問題が露呈していますが、老々介護という面にも目を向けなくてはなりません。

核家族化が進み、若い家族と共に暮らす高齢者が少なくなっています。
都市部にしか就職先がなく、地方で就職したくてもできない状況もあり、年老いた両親の面倒をみたいという気持ちがあっても、なかなか実現しません。

都市部で結婚し家庭をもてば、お子さんの学校の問題なども含めて、ますます地方に帰って暮らすことが現実的ではないです。
年齢を重ねた高齢の方々は老々介護という厳しい生活を強いられ、伴侶が亡くなれば高齢の一人暮らしとなってしまいます。
そこで今、高齢者が共に暮らす高齢者シェアハウスが注目されています。

若者に人気、いえメリットは高齢者にも

シェアハウスというと都市部ではすでに定着した暮らし方です。
友人や家族ではない全くの他人と、一つ屋根の下で暮らすという賃貸物件ですが、リビングやキッチン、バスルーム、トイレなどを共同で利用するほか、プライベートルームもしっかり確保されています。

一人では無理だった都市部での暮らしが、シェアすることで安く利用できるということもあり、多くの若者がこの生活方式を求めています。
一人にならないというメリットも、特徴です。
女性の一人暮らしなどは防犯面から見ても怖さがありますが、シェアハウスに暮らすことで一人暮らしではない安全性と暖かな生活が実現するのです。

この生活方式こそ、「現代の高齢者が求めているもの」ともいえます。
伴侶が亡くなり一人暮らしをする高齢者は、健康面など不安要素がたくさんあります。
共に高齢となった人たちと暮らすことができる高齢者シェアハウスは、支え合い、協力し合い暮らすことができる、高齢者にとって安心度の高い住まいとなります。

高齢者と別年代の共存

高齢者シェアハウスといっても、若い人が入居してはいけないということはありません。
シェアハウスによっては学生さんや若いOLさんが、高齢の方と一緒に暮らすところもあります。
若い人が一緒に暮らすということは時間的なずれなどもありますが、一緒に食事したり、悩みの相談を聞いたり、若い年代からすれば実家のおばあさんに癒されているという気持ちも持つ人がいるようです。
高齢者のみで暮らすということもありますが、時に沢山作ったおかずをみんなで食べたり、人がそろうときには、お鍋をつつくなど、大家族のような暮らしが楽しいと利用者の多くが、生きる喜びをシェアハウスの中に見出しているのです。

生活の場、趣味の場、お話の場

高齢者が一人暮らしをすると、足腰が弱くなっているということもあり引きこもりがちです。
でもシェアハウスでは、リビングにいることで誰かしら話し相手になったり、得意の手芸をお友達に教えるなど生きがいを見つける方も多いのです。
他人であっても共に暮らすことができる空間は、高齢者の方の孤独死をなくすためにも、とてもいい暮らし方だと注目されています。

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