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トイレ

たかが下痢嘔吐では済まされない

高齢の方は、ちょっとした風邪でもこじらせると命の危険を感じる症状になってしまうことも多く、病気に関してはできる限り予防する必要性があります。
最近は肺炎球菌の予防接種など、国も、高齢者がかかると死亡率が高くなる病気に関して予防策をとっていますが、高齢者本人が自覚を持って予防を考えることと、ご家族も共に、病気予防を積極的に行う必要があります。

最近よく聞くノロウイルス。
実はこのノロウイルスは有効なワクチンがなく、予防するためには自己管理が重要になる病気です。
ノロウイルス感染者に近寄らない、手洗い、うがいをしっかり行うことが必要ですが、ノロウイルスというのは厄介で強固なウイルスで、アルコール消毒さえも効果がないのです。
ノロウイルスとはどのようなウイルスなのか、最も適切な予防法にはどのようなものがあるか、理解しておきましょう。

ノロウイルスとは

ノロウイルスというのは冬場に多い病気です。
若い人が感染する分には下痢も嘔吐も激しく起こりますが、それほど長引くことはなく、通常2日ほどあれば完治します。
しかし高齢者が感染すると激しい下痢、嘔吐を繰り返し症状が長引くことも多く、治療が遅いと死亡することもある恐ろしい病気です。

24時間から28時間くらいの潜伏期間があり、感染症、食中毒症状を引き起こします。
嘔吐、下痢、腹痛、発熱なども現れますが、その特徴はいきなり、激しく起こるという特徴があります。

吐しゃ物によって感染してしまうということも多く、アルコール消毒も効果がありません。
水の中でも生き抜くタフなウイルスで、乾燥にも酸にも強いという恐怖のウイルスです。

高齢者が感染しないように

外出機会が少ない高齢者も、家族がウイルスを持ち込めばあっという間に感染してしまいます。
家庭内に持ち込まないように帰宅したら手洗い、うがいをしっかり行うことが必要です。
お時間がある方は、こちらのサイトでノロウイルスの予習復習をしておきましょう。
>>5つの対策でノロウイルスをやっつけろ!ノロウイルス予防対策|サラヤ株式会社 企業法人向け

ノロウイルスは石鹸でも死滅しませんが、石鹸で洗うことではがれやすくすることができます。
指、爪の先、手首の方までしっかり洗い、水できれいに洗い流すのがコツです。

出来ればノロウイルスが流行っている時には、タオルを利用せずペーパータオルなどの使い捨てを利用しましょう。
タオルについて選択されても、強いウイルスなので生き残っている可能性があります。

消毒薬を作ろう

ノロウイルスはアルコール消毒がききません。
効果があるのは塩素系漂白剤、よく家庭で利用されるハイターやブリーチなどが効果を発揮します。

水を500mlのペットボトルに半分くらいいれ、じょうごなどを利用してペットボトルキャップに塩素系漂白剤を2杯分くらい入れます。
その上からさらに水を満タンになるまでくわえ、出来上がりです。
蓋をしてよく振って、ノロウイルスの吐しゃ物の後などに利用できます。

いち早く治療を受ける事

下痢や嘔吐などの症状が出てくると、下痢止めや嘔吐症状を改善する市販薬を飲ませてしまう方がいますが、ノロウイルスに限らず、下痢止めや嘔吐止めなどの市販薬を飲ませるのは危険です。
こうしたお薬を飲ませることで下痢、吐しゃ物でウイルスを体外に出そうとしているのに、逆に体内に残るようにしてしまいます。
つまり、こうしたお薬を飲ませることで症状を悪化させてしまうこともあります。

下痢や嘔吐が起きたときには、症状が軽くてもいち早く病院へ行ってください。
病院へ行ったら車などから降ろす前に、嘔吐、下痢をしていますと病院側に伝え、どこにいればいいか確認してください。
車の中で待っていてといわれることもありますし、隔離室などがあればそこに案内してくれます。

人に感染させる恐れがあるかもしれないということを考慮し、人と接触することをなるべく避けてください。
薬を飲ませずに病院で医師に診てもらうことが大切です。

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