みんなで歌を歌う楽しさ
今若い人は生まれたときからカラオケボックスがあり、家族一緒に幼いころからカラオケボックスで歌を歌うということに慣れていますので、本当に歌が上手い人が多いです。
カラオケボックスが主流になる前には、スナックやバーなどお酒を飲む場所で、カラオケを楽しんだものです。
歌というのは不思議な力があり、気持ちが落ち込んでいても、歌を歌うことで少しずつ前向きになれたり、楽しい時には楽しく、悲しい時には悲しさを癒すように楽しめます。
海外でもカラオケは非常に高い人気を誇り、カラオケという日本名で多くの方が歌を楽しまれています。
ではカラオケなどがなかった時代にはどのように歌を楽しんでいたのか?というと、歌声喫茶というものがありました。
歌声喫茶とは?
歌声喫茶というのは、東京新宿のあるお店が発祥の地です。
1954年、戦後、日本が高度経済成長期に向かって必死に頑張っていた時代、この歌声喫茶が登場しました。
戦争という何もかも自由にならなかった時代から、自由にいろいろなことができるようになった時代です。
明るい未来に向けて戦後復興を担う当時の若者たちは、歌声喫茶で様々な歌を楽しまれていました。
新宿で生まれた歌声喫茶はその後、東京に20件ほど誕生し、各お店で若い世代を中心に幅広い年齢層の方々がともに歌を歌うということを楽しんでいたのです。
人に聞いてもらうのではなくみんなで歌う
カラオケはどちらかというと、人に自分の歌を聞いてもらいたいとか、上達したいということで利用しますが、歌声喫茶は、歌を楽しむ場所です。
誰かに自分の歌を聞いてもらいたいのではなく、同じ歌をみんなで歌う一体感が心地いいのです。
人まで歌を歌うことが恥ずかしいという人も、ほかの人と一緒に歌うことができるので、ストレス発散にもなり、今ではシニア世代の方々が歌声喫茶で沢山の仲間を作り、昔と同じように歌を楽しまれています。