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一人暮らしで変化に気づきにくい

年老いた両親と共に暮らしたいというのはやまやまだけれど、都市部に雇用が集中する時代に、どうやって子供、両親を田舎で養っていけというのか、今、日本が抱えている高齢化の問題は深く、深刻です。
現代日本に生きる65歳以上の高齢者の数は今までで最高といわれ、この先も増加の一途をたどるといわれています。

医療の進歩などもあり、高齢者が病気を持ちながらも生きていける社会になっていることなどから、日本は超高齢化社会となっています。
人口の26%が高齢者といわれているのです。
そのうち、65歳以上の男性は10人に1人、女性は5人に1人が一人暮らし、つまり、独居老人となっているのです。

高齢者が一人暮らす際にも、近くに子供たちがいる、様子を見に来てくれるご近所がいるということならいいのですが、中にはご近所付き合いも少なく、孤独死されてから数か月、誰にも気がつかれることもなく一人ひっそり死亡されていることも少なくありません。
つまり孤立した暮らしをしている高齢者が非常に多いということです。

孤独な暮らしをしないために何が必要か

私たち若い世代も、高齢の方々が孤独死しない環境づくりを考えなくてはなりませんが、高齢者も、孤独死などにならない生き方、暮らし方を模索しなければなりません。

高齢の方に多いのが、引きこもりです。
足が痛い、病院にかかるほどではないけれど具合が悪い、こうした状況に陥ると外出するのも面倒になり、動かないことからより体が悪くなり、今度は助けを呼ぶこともできなくなる、悪循環です。
またご近所との関係性が希薄になっていることから、助けを求めたくても求められない、ということも多くなっています。

例えば、まだ体がある程度動く、出かけることができるということなら、地域のコミュニティに参加してみるとか、老人会、趣味の会など、多くの人が集まる場所に積極的に出かけていく、こういう場所があることを自治体が知らせ、若い世代が一緒に連れ出すなどの行動も必要でしょう。

地域で見守る働き

高齢化が進む現代、高齢者が多い地域では、孤独死をなくす対策づくりを積極的に行うところが多くなっています。
ご近所づきあいが希薄になっているのなら、自治体、組合などがご近所となろう、高齢で一人暮らしをしている人を見守ろうという取組です。

一人暮らしの高齢者が暮らすところに、毎日ちょっと訪れる事が出来たら、緊急性の高い病気や動けなくなっている高齢者を発見することもできるでしょう。
話し相手になるだけでも、高齢の方々は元気を出して生きる勇気が湧いてくるとも言われています。

また一人暮らしにならない工夫も効果的です。
子供と共同で住宅を購入して二世帯住宅にできれば、孤独死のリスクを大きく減らすことができます。
二世帯住宅の中には完全に居住区が分離しているものもあり、単純に隣同士に住むような形のものもあるので、お互いのプライベートを守ることもできます。

また友人数人でお金を出し合って住宅を購入し、シェアハウスとして住む方法もあります。
バリアフリーにしておけば何かと安心ですし、家賃を格安に設定して、若い人にも住んでもらうことも可能です。

どちらにしても、住宅がどのくらい高齢者向きに作れるかという点が大事になります。
内覧会では極力知人にも協力してもらい、大勢でチェックできるといいでしょう。
地域のつながりを大切に、密にしておくことは災害の時などにも生きてきます。
孤独な状態にならないように、しっかり考えていくべきでしょう。

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