高齢者に多い脊椎圧迫骨折を治す方法

寝たきりリスクの高い脊椎圧迫骨折とは

高齢者になると若い頃には考えられなかったようなことで思わぬ大怪我をしてしまいます。
中でも高齢者の怪我で重篤化しやすいのが転倒などによる骨折です。
骨折というと骨がボキッと折れてしまうような印象がありますが、実際の骨折は原因によってさまざまなケースがあります。

骨が丈夫な若い人の場合には、同じ骨折であっても小さなヒビが入った状態にとどまっているようなことも多いのですが、高齢者になるとヒビがまっすぐ裂けるように入ってしまったり、骨がぐしゃっと潰れた状態になってしまうこともあります。

高齢者の骨折が重篤化しやすい理由はなんといっても骨そのものがもろくなってしまっていることです。
特に骨粗鬆症を発症しやすい女性高齢者や、男性であっても75歳以上の人は転倒による骨折には十分に注意していく必要があります。

転倒による骨折の症例の中でも特に高齢者に多く重篤化しやすいものの一つに「脊椎圧迫骨折」があります。
これは文字通り腰の部分にある脊椎が強い力で圧迫されることによって引き起こされる骨折のことで、進行することにより立ちあがれないほどの強い痛みを伴うようになってしまいます。

脊椎圧迫骨折が起るきっかけとして最も多いのが、転倒時に起こる尻もちです。
急激にお尻を打ってしまったときには当然腰にも強い衝撃が加わりますので、転倒がきっかけになって圧迫された頚椎に傷がついてしまうのです。

自覚がないまま進行することもあります

脊椎圧迫骨折の大きな特長は、本人の自覚症状が乏しいまま進行してしまうことがよくあるという点です。
これは座っている状態と立ち上がった状態では脊椎にかかる圧力が異なるためで、特定の姿勢をしているときには非常に強い痛みがあるのに、別の姿勢にすると全く痛くないというようなことが起こります。

こうした姿勢によって現れる症状が異なることを「体動時腰痛」といい、自力で歩いて病院に来た人がレントゲン撮影をしてみたら骨折していたというようなこともあります。

珍しい場合には脊椎圧迫骨折が起こっていたけれどもそのままにしていたら自然に治ってしまったということもあるようです。
しかし基本的には脊椎圧迫骨折が起ると非常に強い痛みが生じるようになり、進行して脊椎内の椎体まで傷が広がると腰痛だけでなく足のしびれや麻痺症状までになることもあります。

腰痛は高齢者になるとほとんどの人が発症するありふれたものなので、自覚症状では判断が難しいと言えます。
ですが専門医を受診して撮影検査をすればすぐにわかります。

脊椎圧迫骨折をした骨は仮に自然治癒をしたとしても変形の可能性が高く、再び腰痛の原因になってしまうこともありますので早めの治療をおすすめします。