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手を取り合う

やけにおとなしくなった?この変化とは

年齢を重ねていくと、昔気が強かった人でも穏やかになったり、あまり怒らなくなったりします。
こうした年齢による変化ももちろんありますが、高齢者の変化には病気が隠されていることも多いので、しっかり見極めることが必要です。

年齢が年齢だから、少々おとなしくなっても仕方ないよね、なんて言っているうちに、どんどんうつが進行し、やがて認知症とも重なり介護が必要となって笑い事じゃなかったというご家庭も多いです。
うつは何よりも本人が気づくことが少ない病気です。
自分がおかしいとは全く思っていなくて、やる気が起きなかったり、部屋が片づけられないなどの症状が出てくると、さらにそのことに落ち込み、どんどんうつ症状が家族が知らない間に進んでいくということも多いのです。
初期段階で気が付けば今はうつにも効果的なお薬などがあり、治療を進めていくうちにその方にあったお薬を処方できるようになっていくので、うつが改善するということも少なくありません。

体のあちこちが痛い、食欲がない、というのはよくあることですし、朝とんでもなく早い時間に起きてみたり、夜眠れないと睡眠薬を処方してもらうなども珍しいことではありません。
でも、これらすべての変化を年齢のせいとくくってしまうことは危険です。
高齢者のうつが増加しているのです。

誰でもなってしまう可能性があるうつは、若い世代にも多くなっていて、ストレスや生活環境の変化など様々な要因があります。
高齢者のうつは、認知症の症状の一環として起こったり、体力が低下した、体の傷みがあるなどから外出がままならず、だんだんとうつ傾向になっていくということが多いようです。
早期のうちに発見できれば、しかるべき治療ができ症状を進行させないこともできますし、お薬でうまくコントロールすることもできます。

腰痛とうつの関係

若い人でも腰痛持ちが多くなっています。
腰痛はヘルニアや神経障害などしっかり原因を特定できるものもありますし、レントゲンやCTなどをとってもまったく原因をつかめないものもあります。
腰痛は大半が原因をつかむことができないといわれていて、この腰痛の中に、うつが隠されているかもしれないといわれています。

高齢者に限らず、腰痛、頭痛、また下痢や便秘などを繰り返すなどの症状が、うつの前兆だったということもあります。
うつは、体全体に症状を出す病気なのだということも、理解しておく必要があります。

うつのサイン

高齢者が認知症の中でうつになる事が多くなっていますが、うつ症状が出てきてから認知症となり、より一層治療が複雑になってしまうということも少なくありません。
退職し熱心にしてきた仕事をしなくなり、何をしていいかわからず虚無な状態になっているとうつに移行していくことも多いです。
これまでものすごく熱心に取り組んでいた趣味に興味を持たなくなった、好きだったテレビ番組をみなくなった、食欲がない、逆に甘いものばかりを食べているなどの症状があるとうつの疑いがあります。

夜寝つきが悪く夜中に何度も目が覚める、午前3時くらいに起きて行動しているなどもうつの症状かもしれません。
また疲労することが多くなり、話し方がゆっくりで歩き方もより一層のんびりしているという時、うつかもしれないとよく観察してみてください。

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