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腰痛

高齢者の女性に多い腰痛の悩み

高齢者になるとほとんどの人が発症するのが腰痛です。
年寄りくさい仕草として、座った体勢から立ち上がるときに「よっこらしょ、アイタタタ」といった声掛けがありますがこれも加齢によって腰の筋肉が衰えてしまったことによるものです。

年をとると足腰が弱くなるということはよく知られているところですが、実際に自力で歩行できなくなるのは足腰よりもむしろ腰の方に問題があるということがほとんどです。

たかが腰痛と甘く見ていると、高齢者になったときに突然立ち上がることができなくなってしまうということもよくあるので、できるだけ早い段階から治療をしていくということが大切になります。

腰痛症状は男性よりもむしろ女性に発症例が多く、比較的若い年代から慢性化するという特徴があります。
これは女性の身体的な特長が関係しているもので、実際に発症してからではなく軽度なうちから対策をとっていくことが望ましいと言えます。

まず女性の方が腰痛が多い理由として、腰を支える背筋が弱いために背骨を支える椎間板がずれてしまうということがあります。
腰の中央にある背骨の一部がずれてしまうことで強い痛みが生じる症状として椎間板ヘルニアがありますが、腰の骨の一部がずれたり間のクッションが摩耗したりすることで慢性的な痛みが発生します。

また腰痛の原因が背骨ではなく内蔵由来の場合もあります。
女性の場合には男性よりも尿道炎を発症しやすいのですが、悪化することで膀胱炎や腎盂腎炎といった腰内部に強い痛みを伴う疾患を発症することがあります。

腰に負担を与えず筋力をつける

女性だけでなく、高齢者男性も多くの人が腰痛を発症します。
まず加齢による腰痛を予防するために最も重要になるのが腰の部分の筋力強化です。

内臓脂肪をなくしインナーマッスルを強化することは健康増進に非常に有用であるという話は誰しもよく知っていることと思いますが、これはなにも体型維持だけに行うものではありません。

体幹部分の筋肉を鍛えることで姿勢をまっすぐに維持することができるようになるので、腰に負担をかけずにすみます。
体幹を鍛える方法は「体幹トレーニング」などとして広く紹介されていますが、最もおすすめできるのがウォーキングなど歩くという動作です。
早い年代から体幹を鍛えていると腰への負担が軽減されるので将来的な腰痛発症の可能性がかなり低くなります。

ただしいくら筋肉を鍛えても、腰の部分の骨がずれた場合には自力で維持することはできません。
ある程度の年齢になったら重量のあるものを持たないようにしたり急激に腰を激しく動かしたりせず、腰をいたわった生活を心がけるようにしてみてください。